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日記



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2013年5月3日(金)
プロフェッショルとは

私は自分なりに「プロフェッショナル」にこだわっています。

今現在私の考える「プロフェッショナル」とは、
   「一切自分の責任のもと、可能な限りのパフォーマンスを提供すること」、
です。

これは、普段の生活でも実践しています。
例えば、「自分の責任」について言えば、
誰それから「〜を聞いた」、権威のある人が言うには「〜は〜のように起こる」、「〜をしたいなら〜という本がいい」など、アドバイスをもらっても頭から信じないようにしています。
信じるなら、客観的にそれが正しいとわかるまで自分で調べて結論を出すようにします。
それをしないと、自分の期待と異なるときに勧めた人のせいにしてしまうことが起こると考えるからです。
例えば、「この本は〜さんが書いているから間違っていないと思っていた。騙された!」、「ええっ! そうなの?〜さんが言うからそうだと思っていた」というようなことを聞くことがありますが、私は、こうした発言は他人に依存していて、自分の責任として考えていないことから出てくるものだ解釈し、自分を戒めております。
                    
それでは、何が「正しい」かですが、「〜が正しい」という判断は、究極的にはあり得ないと思います。すべて何かしらの前提(つまり仮説)に立っているからです。しかし、信頼するに足るものかどうかはさまざま角度から多くの資料を見て考えれば、だいたい判断できると思います。

翻訳の例では、「〜の対訳は〜だ」ということがありますが、それを頭から信じないということです。指定される場合は別ですが、自分で調べて、原文に一番近い訳は何かということを考えます。また、原文を書いた執筆者の考えを推測することが大切だと思います。執筆者が何を思ってその単語を書いたのか、その文を書いたのか、それを考えてそれに一番近い訳語を当てるようにします。そうしないと執筆者が「私の言いたいことは、これではない」と落胆すると思うのです。「正しい訳語」とは、執筆者の考えに一番近い訳語ではないかと思います。

余談ですが、執筆者は、普通何とはなしにその文を書いたわけではないと思っています。その文を書くまでの背景としてさまざまな経験や関係者との調整、上司や責任者の承認など、普通は考え抜いて苦労して作った一文だと思います。それを翻訳がダメにしてしまうのは本当に悲しいことです。私は、翻訳者はあくまで黒子であり、編集者になるようなことは慎まなければならないとの思いで翻訳をするようにしています。


「可能な限りのパフォーマンスを提供」とは、徹底して調べることも当てはまりますが、
さらには、普段から自分のスキルを上げるようにすることも含まれると思いますし、また「提供」した後のことも考えたサービスを施すこともあると思います。
とにかく、あらゆる面で全力を尽くすことだと思っております。
しかしながら、全力を尽くしても何かしら間違えると思います。でもそこで間違いに気づけば、次に繋がります。全力を尽くさず間違えたなら、本当の自分の課題を見つける機会を逃してしまいます。
その前に全力を尽くさないことは、お客様にとても失礼ではないかと思います。

また、プロなら、「自分は絶対間違っていない」、という認識はないと思います。
自分の描く姿にいつもほど遠い自分がいて、それに向かって常に邁進しているのだと思います。
プロは常に自分の課題がわかっていると思いますし、妥協せず追求していくと思います。

最後に、パフォーマンスの一つである成果物は、大切な「商品」であるという認識をきちんと持つ必要があると思います。

翻訳で言えば、翻訳物に直接訳者コメントを入れるのを見ることがありますが、私は反対です。
翻訳物は「商品」ですから、傷があってはいけませんし、変なおまけもお客様はいらないだろうと思っております。

2012年3月14日(水)
基準を高く持つこと

3月の頭にビジネス研修に参加してきました。
このビジネス研修は、大変人気のあるセミナーですが、本当にためになるセミナーでした。
なにより、自分の課題であった「基準」をしっかり高くもつことができました。
 私がこのセミナーに臨んだ目的は、目標を設定してもいつのまにか現状の自分のレベルに満足してしまうことでした。そして、目標への執着が弱まり、達成できなかったり達成が遅れたりしていました。
 このセミナーでは、講義の他に演習がいくつもありますが、この演習は体を使ったものが非常に多く、学習効率を上げています。
(内容をあまり詳しく言えないところが歯がゆいですが)
そこで、講義で「基準の持ち方」を教わり、それを半日以上かけて様々な場面で演習しました。
そうした演習を通すことで、躾されて身に付き、またたくさんの気づきも伴って身に付きました。
身体の中に一本大きな柱が入ったように感じています。
 また、このセミナーでは老若男女たくさんの人が参加しており、会社経営をされている方も何人もいて非常に刺激になるセミナーでした。
 私も密かに目標を持って日々過ごしていますが、少しでのこうした人たちに近づけるように精進したいと思います。

2012年2月29日(水)
字幕翻訳者トークショー

 先日、大変ご活躍されている字幕翻訳者3人のトークショーがあったので、聴きに行ってきました。
 お話の内容は、もちろん字幕の話あり、映画の裏話ありで非常に興味深い内容でした。
 中でも一番心に残った話としては、映画俳優が2秒ほどで一文のセリフを語ってしまうところを8文字以内の字幕に収める技術でした。
 英語の場合、1秒のセリフに対し字幕は4文字だそうです。例を出してお話していただきましたが、直訳すると20文字程度になってしまうものを4文字〜8文字で表現しなければならないそうです。
 そこで、行われている実際の工夫は、その時の話の流れの中で、一番大切なところだけを抜粋して字幕にするようです。
 例えば、「○○は△△が走って□□に向かっていくのを見た」という一文があった場合、
・「○○は△△を見た」
・「△△が□□へ」
・「△△が走っていた」
などの選択肢に分け、場面に一番よくあっているものを選択するようです。
 興味深いのは、実務翻訳でも最も大切なところはどこかというのを考えるのに役立ちそうな発想と思ったことでした。
 また、字幕は海外ではほとんどなく、日本はめずらしいとの冒頭の紹介があったのですが、こうしたテクニックは、述語だけで文が成立する日本語ならではの工夫ではないかと思ったことでした。
 字幕にはこれ以外にもたくさんの工夫やこだわりがあることを紹介いただいたのですが、ここでは長くなりますので、残念ながら端折ります。
 ただし、残念なお話もありまして、ハリウッドですら、コスト削減でプロの字幕翻訳者を使わない兆候が出てきているようで、米国現地の日本語ができるだけの日本人に字幕を作らせている現実があるようです。
 こうした動きは字幕翻訳の価値を下げますし、何よりも映画そのものが理解できなくなるかもという我々に直結する問題もあって、非常に残念に思いました。

2012年2月5日(日)
風邪やインフルエンザにご注意

日本列島は記録的な寒さに襲われております。
私の住んでいる太平洋側でも、雪は降らないものの寒く乾燥した毎日が続いております。
近所では、風邪やインフルエンザが流行りだしました。
私の家族でも先週インフルエンザに罹ったものがいて、インフルエンザの脅威を改めて感じさせられました。
私も風邪をひいてしまい、生活に支障が出ています。
日々の生活の中で、大抵の人は健康を当たり前のように考えているようです。
そして、健康を害すと健康を戻さないと何もできない現実に直面し、健康のありがたさを認識するようです。
私は今年から特に健康ということに気をつけていたつもりでしたが、まだまだ体調管理が甘いと指摘されたようです。
社会保険で賄っている医療費もほとんどが生活習慣が悪いことに起因すると指摘している書もあります。
日々の健康管理を行うと、自分だけでなく、世の中にも貢献できるようです。
健康についてもっと深く考え、少しづつでも改善していきたいですね。

2012年1月29日(日)
目標設定

今年も始まって早一ヵ月経ちました。
年初に今年の目標を掲げた方もたくさんいらっしゃると思います。
私も今年の目標を掲げました。
私は以下の本を参考に目標設定を行いました。
本は、ロイス・クルーガー著「8つの鍵」です。
この本には自分のミッションステートメント作成から個々の目標設定の仕方まで細かく記されており、自分のやりたいことを明確にして目標設定できるようになっております。
ミッションステートメントからの目標設定であるので、なりたい自分の将来像を掲げながら、今年の目標、そして、日々の行動にまでブレークダウンでき、非常に有用な本だと思いました。

ただし、目標を数個選択するように記されていますが、私はただ一つだけにしました。
それは、「今年これが達成できたら良い年だったなぁ」と思える目標を1つだけ設定しなさい、と教えている別の書もあるからです。
私は、一つに絞ってそれに集中することで目標の現実化をより確実にしたいと思っています。
また、一ヵ月過ぎて、たった一つの目標でも充分に時間が割けないことが多々ありました。ですので、私には2つ以上設定するのは現実的に難しいと思えました。いずれにしても、目標が達成できるかどうかですね。結果が待ち遠しいです。

2012年01月19日(木)
ホームページ立ち上げ
ホームページを立ち上げました。
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